清らかに

若手芸人の僕が、やらなくなったネタを埋葬していきます。

「繋がる線」

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設定 夜の公園

主要人物

  1. 五十嵐 29歳の青年で細身の青年。爽やかな顔立ち。
  2. 山口 とある組織の幹部。若いが顔は強面。 
  3. etc

視点 色々

 

 

「これで全て終わる」

五十嵐はそう思った。

ある組織の秘密のデータを盗み、汚れた政界の秘密を、世間にばら撒こうとしている。俺は潜入捜査官だ。

五十嵐 「もしもし。あぁーうまくいったよ。すべての準備は整った。データも手元にある。あとは記者に渡すだけだ。」

その時、後頭部に冷たい物を押し付けれらた感覚があった。

五十嵐 「誰だ。」

?? 「お前を怪しいと思っていたんだよ。」

五十嵐 「さすがだな山口。」

山口 「5年も組織に一緒にいりゃそりゃ当然だ。お前は組織でいる間ずっと一人だった。俺は分かっていたよ。目が違うんだよ。この世界の人間の目じゃねー。」

五十嵐 「そりゃ違うさ。俺は警察だ。お前らとは違う。」

山口 「黙れ。分かってるよな?死んでもらうぜ。データは後から奪う。冥土の土産だ。なんか最後に言いたいことはあるか?」

五十嵐 「死んで呪ってやるよクソッタレ。」

山口 「わかった。じゃあ死ね。」

その時、山口は後頭部に冷たい物を押し付けれらた感覚があった。

?? 「手をあげろぉー!!」

山口 「誰だ!」

?? 「五十嵐!お前のせいで俺の母の人生は崩れたんだ!」

五十嵐 「その声は昔付き合ってた愛人。愛華の子供。りょうちゃんか!」

山口 「。。。えっ?」

りょうちゃん 「こいつを殺すのは俺だ。お前が俺の母親と離婚したせいで俺の母親は風俗に落ちたんだ!ボロボロだ!」

五十嵐 「それは悪いと思っている。」

りょうちゃん 「今更謝っても遅い!絶対俺が殺してやる!」

山口 「待て俺は関係ないだろ!」

りょうちゃん 「悪いが死んでもらう!銃口を外した瞬間獲物をとられるかもしれねーからな!」

山口 「おい!待て待て!待ってくれ!」

りょうちゃん 「死ね!!」

その時、りょうちゃんは後頭部に冷たい物を押し付けれらた感覚があった。

?? 「手をあげるのよ。」

りょうちゃん&山口 「誰だ!」

五十嵐 「その声は、ゲイバー、キャノンボーイのママニューハーフのヒロミ!」

りょうちゃん 「キャノンボーイ。。。?「

ヒロミ 「突然いなくなって!あれは遊びだったの?」

りょうちゃん&山口 「‥‥えっ」

五十嵐 「違うんだ!本気だったんだが警察の機密事項で行き先も何も言えなかったんだ!」

りょうちゃん&山口 「えっ!」

ヒロミ 「そんなの言い訳よ!あんたは私が殺す!このビッグマグナムでね!」

りょうちゃん&山口 「待て!何でそんな事で俺らが!関係ないだろ!」

ヒロミ 「理由はわかるでしょう?」

りょうちゃん&山口 「クッソ!」

その時、ヒロミは後頭部に冷たい物を押し付けれらた感覚があった。

?? 「待ちなお嬢ちゃん。」

ヒロミ 「も〜いいとこだったのにー。」

りょうちゃん 「何人いるんだよ!」

山口 「五十嵐、お前どんだけ恨まれてるんだよ!本当に警察か!」

?? 「この状況が本当のツモってやつだよな。」

五十嵐 「その声は麻雀大好きりゅうさん!」

りゅうさん 「お前との最後の勝負は昨日負けた麻雀じゃない、これで俺のあがりだよ。」

?? 「Don’t move」

りゅうさん 「おいおい、麻雀で後ろをとるのは反則だぜー。」

マイケル 「ヒロシ。オボエテル?カオノキズ。シカエシキタヨ。」

五十嵐 「昔、酒場で喧嘩したアメリカ海軍一等兵!大男マイケル!」

山口 「五十嵐、何なんだお前は!」

りょうちゃん 「外人もいるのかよ!」

マイケル 「オマエヲコロス」

?? 「手あげろ。」

全員 「誰だ?」

?? 手をあげろ

全員 「誰だ?」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜10分後〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

山口は何をしているのか。連絡が20分もないのは今までなかった。何かあったに違いない、どちらにしろ、データを盗まれたのは許されないことだ。組織のボスである鬼頭はそう思った。

鬼頭は直接鉢合わせる予定の公園に向かうことにした

鬼頭 「何だあれは?どういうことだ?」

そこには20人ほどの列なのだがそれぞれが銃を後頭部に当てている。先頭には五十嵐がいる。

その時、動きがあった。

五十嵐がゆっくりその場を離れようとしている。

山口 「待て!動くな!うつぞ!」

りょうちゃん 「いや俺が殺すんだ!動くな!」

ヒロミ 「私が殺すの!動かないでねー!」

意を決した五十嵐は走って逃げ出した。

山口 「おい待て!」

マイケル 「Don't move!」

りゅうさん 「全員動くんじゃねーぜ。俺が殺してやるからな。」



全員が全員、目的が一緒なのにどうしてこうも複雑になってしまったのか、誰も動けないこの状況。

鬼頭は全てを諦め車に乗り込む。

ことが起きるまでそう時間はかからなかった。

誰かが言った。「動くなって言ってんだろ!」

それとともになる1発の銃声音。

それをきっかけに爆竹のように重なる銃声音。

生存者、五十嵐のみ