清らかに

若手芸人の僕が、やらなくなったネタを埋葬していきます。

何でも鑑定団

 

 

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設定

 

何でも鑑定団

 

登場人物

 

山本 大手ゼネコン会社。山本興行の御曹司。おぼっちゃま。23歳男性。

 

司会 何でも鑑定団の司会の男性。

 

おば様 山本の祖母

 

etc...

 

視点

 

ほぼ山本。

 

 

「次が私の出番でございますか?わかりました。」

 

長者番組、何でも鑑定団

 

 

「なんでこの私が。チッ。」

 

前の出番のジジイが終わった。

 

イライラは表に出さない。笑顔で舞台に出て行った。

 

 

司会 次の査定者どうぞ!

 

山本 どうも。こんにちは。

 

司会 お名前をお願いします!

 

山本 はい。私は日本で3本の指に入るゼネコン会社、山本興業の御曹司。山本元と申します。

 

司会 よく来ていただきました!本日は何をお持ちになられたんですか?

 

山本 先日お亡くなりになられた会長山本元。そのお爺様が私に残していってくれた、山本家に先祖代々伝わる、お皿を鑑定しにまいりました。

 

司会 楽しみですね!では早速確認させて頂きま‥‥

 

山本 ちなみに私個人には1億4000千万円の資産も残していただけました。ホッホッホッ。

 

司会 そうなんですね。では早速お皿の方を‥‥

 

山本 本日は入院中の、おばあさま様も車椅子で駆けつけてくれています。

 

司会 あちらの大きいスカーフを巻いてらっしゃる方ですかね?何か一言ございますか?

 

おば様は顔色一つ変えず、無視をしている。

司会の男はこの時、必死に怒りを堪えていた。山本一家。クソ成金。

 

司会 では、早速物を紹介していただいてもよろしいですか?

 

山本 はいはい。

 

皿の上にかぶせてある黒いカーテンクロスに手をかける。

 

山本 でも先ほどブリキのおもちゃで2000万円ですよね?立派なおもちゃです。

私はわかってましたよ。やっぱり作りが全然違う。宝でございますね。うちのお皿もそれくらいの高値がついたらいいですね。

 

司会は急かすことなく静かに聞いていることにした。

いや聞いてないと行ったほうがいいかもしれない。

 

山本 これがウチの家宝のお皿でございます。

 

「パリンッ」

 

そこにきれいに飾っておいたはずのお皿がない。

 

会場全体がどよめいている。

 

カーテンをめくる表紙にさらに引っかかり、割ってしまったのだ。

 

山本 えっ。

 

かなりの動揺を必死に隠しながら散らばった破片をテーブルの上に並べた。

 

山本 あらまぁ。どうしましょう。

 

ばあちゃんを見ると、死んでしまったのかというほど冷たい目でこちらを見ている。

 

おば様 その皿、割れてなかったら、いくらか鑑定してもらえんかの?

 

山本 それはできないでしょう。。。?

 

番組スタッフが忙しなく動いている。司会の男は頷いた。

 

司会 「今回は特別にどのくらいの価値のものだったか鑑定しましょう!」

 

動揺をなんとか隠す。

 

山本 「それはできるんでございますか?あー。まぁではおねがいします。」

 

鑑定している間、おばあさまは高性能監視カメラかのように、山本が動く方に目が動いていた。

 

ついに発表の時だ。

 

1、

 

10、

 

100、

 

1000、

 

山本は願った。

 

万、

 

10万、

 

止まれ!!!!

 

100万、

 

止まれ!!!

声に出してしまった。

 

2000万、

 

2000万!!

ふざけんなよ!!!

 

自分が割ったものに2000万の価値あがったとは。

おじさんがくれた遺産の分で払うしかない。

くそが、最悪だ。なんで俺だけくそ。そう思っていた。

 

 

1億

 

司会 結果出ました!もし割れてなければ1億2千万円です!

 

誰も何も言わない。

 

山本 1億2千万????

 

指で数えようとするが指が足りない。

 

山本 あらなんかすいませんねー。ごめんあそばせー。

 

会場は誰も何も反応しなかった。

 

空気が違う。

 

おば様の方を見ると目を真っ赤にし、今にも怒声がとび出しそうに沸騰しきっている。

 

帽子をぶん投げ、蝶ネクタイを引きちぎった。

 

 

「土下座させてもらいます!!!すいませんでしたー!」

 

床におでこを擦り付ける

 

「家の家宝を割ってしまい。申し訳ありません。何でもします!!ですので、今回の件なんとか‥‥」

 

少し顔を上げるとそこには。

 

「おばあちゃん立てるんですね!!!!」

 

おば様が怒りで立ち上がった。立てない体なのに。

 

おば様 許して欲しいので先ほどのあのブリキのおもちゃを買いなさい!それをうちの家宝とする。

 

ブリキを買うと遺産が0円になってしまう。

 

山本 あんな汚ねーおもちゃに2000万円も出せるわけねーだろくそ!

 

 

おば様は今まで見たことのないくらい震えていた。

 

山本 あーーーーーーーーーーー!!!!わかったよ買ってやるよクソが!!!ブリキのおもちゃ持ってこいよ!!!

 

目の前に置かれた。

 

山本 おいババァ!これ買えばいいんだろ!買うよ!

 

「パキっ」

 

山本 えっ。

 

 

持ちどころが悪く、おもちゃが壊れた。

 

山本 ‥‥‥ふxエフェフェスタ

 

 

 

山本が壊れた