清らかに

若手芸人の僕が、やらなくなったネタを埋葬していきます。

「鉄の柵」

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設定

ビルとビルの間

登場人物

高山 強盗グループの一人。威勢が良く鉄砲玉気質。

やまだ 強盗グループの一人。作戦を立てた人。

視点 やまだ

 

 

「高山!待て!」

狭い路地を選んで走っている高山を見失わないように必死に追いかける。

俺たちは総勢30人の大規模強盗グループだ。

だから、チームとの会議ができるよう。アジトと言われる事務所を建てている(アジトといってもオフィスだが)

深夜、携帯を忘れてしまい、取りに行くと、なんと新人の高山が組織のお金を保管してある金庫を開けようとしていたのだ。

俺は死に物狂いで追いかけた。

そして今、高山は窮地に追いやられている。

高山「クッソ行き止まりか。。。」

やまだ「やっと追い詰めたぞ」

高山「クッソ」

山田「金庫の鍵返してもらおうか?」

高山は不気味に笑っていた。

高山「ハッハッハ。」

やまだ 「何がおかしい?」

高山「そんなんで俺を追い詰めたと思ったか?」

やまだ「どいうことだ?」

焦った。

確かにここは、人がいない小道。

この状況で仲間がいれば、完全にまずいことになる。

「やばい」身構えた。

高山「ゴックン。」

やまだ「えっ?」

高山は鍵を飲み込んだ

やまだ「まじかお前!」

高山「ゴれデお前バ鍵を奪‥‥ヴェ〜〜〜」

やまだ「無理すなよ!」

高山「黙れ!これは俺の鍵だ!誰にも渡さねー!ヴェ〜〜〜」

やまだ「アニメじゃないんだからそりゃそうなるだろ!」

高山は、ほとんど声が出ていない。

高山「さぁ。どうするやまだ!!」

やまだ「お前に聞きたいよ!」

首のところが以上に赤くなっている

やまだ「金属アレルギーじゃないか!!」

高山「関係ないぇヴェ〜」

やまだ「いや!当たっただけで腫れるのに体内いれちゃってるからマジでやばいよ!」

高山「俺は絶対に吐き出さないぞ!!」

高山は完全に直線。まっすぐ見ていた。それほど曲げたくないのだろう。

やまだ「まあ、別に吐き出さなくてもいいけど、後ろ見てみ。」

高山は後ろを向く

やまだ「行き止まりだろ?」

高山は後ろの高いビルの壁を向いたまま停止している

やまだ「前は俺が銃持ってるだろ?」

常に護身用で常に持たされている。

新人にはない。

やまだ「どっちにしろ逃げられないじゃん?」

高山はゆっくり前を向いた。

赤ちゃんが泣いた時のような、分かりやすい悲しい顔をしていた。

やまだ「ひとけもないし、今から裏切ったお前の腹えぐり出して、そこから鍵取ってやるからな。」

高山は首以外真っ青になっていた。